鼠蹊部とお灸

「いいものばかり」とは

鼠蹊部とお灸先日、「鼠蹊部へのお灸は行ってもよいのでしょうか。」というお問い合わせを頂きました。 心地よい刺激ならば、お灸はからだのどこに行ってもらっても大丈夫です

またお灸は、ついつい熱いのが効果的だと思う人もいるようですが、火傷や水膨れになっては元も子もありません。
熱い時は、我慢せずに場所を移動させるか、取り外してください。とお答えしました。 

今回は、お問い合わせにあった鼠蹊部へのお灸について考えてみます。

鼠蹊部とお灸鼠蹊部はリンパ節が豊富です。リンパ節は細菌などの侵入に抵抗する免疫の役割があります。
鼠蹊部のリンパ節に細菌が侵入すると足のむくみや冷え、または鼠蹊部の痛みにつながることがあります。
この細菌が侵入してくる場所はどこかと考えると鼠蹊部の場合は下腹部の内臓器(膀胱、子宮、卵巣、前立腺、直腸)が考えられます。
免疫力の低下などにより、細菌はまずこれらの内臓の粘膜に炎症を起こします。
粘膜は、免疫バリアの砦です。このバリア機能が低下し粘膜の炎症が、リンパ節の腫脹につながると考えられます。
また各内臓の粘膜の炎症は神経の反射によって、近くの筋肉の緊張を引き起こし、筋肉のこりはさらに血液の流れを悪くして、むくみや痛みの原因に拍車をかけます。

このように考えると、鼠蹊部へのお灸だけではなく、鼠蹊部のリンパが腫脹する原因である下腹部の内臓器へのお灸が、根本からの体質改善につながると考えています。 
鼠蹊部とお灸そこで、今回は下腹部の内臓へのお灸刺激ポイントをお伝えします。

・膀胱:お臍から指四本分下
・子宮:お臍から指五本分下
・前立腺:お臍から指五本分下
・卵巣:子宮から指2本分横(左右) 
・直腸:お臍から左斜め45度指三本分下

鼠蹊部とお灸皮膚への熱刺激は自律神経の反射を促し各臓器の組織循環に影響し、根本からの体質改善に期待が持てます。 
ご自身が気になる上記ポイントへせんねん灸を連続で3回施灸するようにしてください。 
施灸回数は1回だけよりも繰り返して行う施灸が効果的です。
 歯磨きのように毎日の日課にできれば最高です。


Dr.田中文責:スタッフ鍼灸師 中間善也



「いいものばかり」とは