ドクターにきく

~ 的を射た血液検査の見方 ~


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『HDLコレステロール』で何が分かるか知っていますか?


あなたの動脈硬化の程度を知ることができます。

HDLコレステロールはいわゆる善玉コレステロール・・・
正確にはHDL(High Density Lipoprotein:高比重リポタンパク)に含まれるコレステロールのことです。

みなさんよくご存知の悪玉コレステロールLDLコレステロールと呼び・・・
LDL(Low Density Lipoprotein:低比重リポタンパク)に含まれるコレステロールを指し、このLDLが動脈壁にコレステロールを沈着させて動脈硬化を促進させます。

いっぽうのHDLは血管壁に沈着したコレステロールを除去して動脈硬化を改善してくれるんです。

つまりHDLコレステロールの値は、
・動脈硬化のなりやすさ 
・動脈硬化になっている度合い
を、あなたに教えてくれているのです。

もちろんHDLコレステロールが高いほど動脈硬化になりにくく、きっと現在の動脈硬化の程度も少ないと推測できますので、心筋梗塞や脳梗塞はもちろん、認知症やがんにもなりにくいと言えます・・・ひいては元気で長生きができる確率が高くなるということになります。

ちなみに、HDLコレステロールの基準値は
HDL > 40mg/dl
ですが、より高いほうがより望ましいと云えるかもしれません。

事実、HDLコレステロール値が高いほど狭心症や心筋梗塞などの心臓病の発症率が低く、寿命も延びると報告されています。さらにHDLコレステロール値が高いほど、がん(乳がん、肺がん、前立腺がんなど)の発生率が低下することが報告されています。

次回は、HDLコレステロール値を・・・善玉コレステロールを増やすポイントについてお話します。

文責: 岡本 裕



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