PET(ペット)検査について


PETは、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)「陽電子放射断層撮影」の略です。

が ん細胞に標識をつけるというのがPET検査の特徴です。PET検査は、がん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込むという性質を利用します。 ブドウ糖に似た物質(FDG)に標識をつけて注射し、しばらくしてからPETで撮影します。するとFDGが多く集まるところがわかり、がんを発見する手が かりとなります。

従来のレントゲン(X線)やCT、MRIなどの検査は形からがんを見つけますが、PETはこのように細胞の性質を調べて がんを探しだします。したがって、形からがんを発見する場合(直径5~10mm以上は必要)に比べて、もうすこし早期に(直径5mm以内といわれていま す)がんを発見できるということになります。

欧米では「まずはPETを(PET First)」という言葉があるほど、かなり普及しているようですがPETも万能ではありません。したがってPETに加え、ほかの検査方法を併用する必要があります。


 PET検査が不得意とする場合

 胃や食道などの消化器官粘膜に発生する早期のがん

 がん細胞が、散らばって存在する場合
・・・血液系のがん、腹膜播種、

 炎症を起こしている部位
・・・FDGが集まりやすいため、がんと判別が紛らわしいことがあります。

 正常でもFDGが集まる臓器
・・・もともと多くの糖を消費する脳・心臓
・・・投与したFDGが尿として排出される経路である、腎臓、尿道、膀胱

 肝細胞がん、胆道がん
・・・これらに対しては有用性が低いといわれています。

 糖尿病の方
…FDGが筋肉に集中しやすいため、検査の精度が落ちる場合があります。
血糖値が150~200mg/dlを超えている方は特に診断が難しいとされています。


 ポイント

 PETだけでは不十分である
・・・ある程度的をしぼって検査するなら有用

 高額である

 がん患者さんの再発・転移の監視には有用である