9割の病気は自分で治せる! "おいしい患者にならないため"の

健康情報サイト

いいものばかりショップのご案内



無料メルマガ

e-comment運営者

NPO法人
「21世紀の医療・医学を考える会」

お問い合わせ

薬をやめるとすれば

岡本 裕


1. 離脱症状が問題だが?
2. 中止して具合が悪くなる薬などほとんどない
3. だましだまし、ぼちぼち減らしていく
4. 4週間ルール

 4週間ルール



ちなみに、僕の場合はどうしているかと言えば、
「基本的には様子を見ながら、ぼちぼち減らしていく」
で薬をやめていきます。

降圧剤、
便秘薬、
睡眠薬鎮痛剤、
糖尿病治療薬(2型)、
脂肪異常症治療薬
・・・などは、経験上、たいてい4週間ルールでOKです。

ただし、何度でも言いますが自助努力は不可欠ですし、
経過を見守ることも必須となります。

根拠は?と必ず聞かれるのですが、
経験ですとしか言いようがないのですが、
まずは、4週間(1ヶ月)くらいで、おおよその体質が変わりうるから、
そしてなによりも4週間以上もフォローするのは現実的には無理がある、
というのが正直なところなのです。

具体的に、まずはご本人に、
薬の本来の役割について、
長い目で見た場合の薬の弊害について、
そしてもともとは誰も薬をのんでいたわけではありませんので、
薬をやめることができるはずです、という理屈をちゃんと説明します。

もちろん、それで納得がいき、
薬をぜひやめたいと思う人たちに限りますが、
まずは薬の量を半分にして様子を見守ります。

ここが最も気をつけなければいけない局面で、
一番気をつかうところなのです。
この局面をうまく乗り切ることができれば概ね離脱はOKです。

それで、特に何も不具合がなければ、
1~2週間後にまた半分(最初に比べると1/4)に減らしていきます。
そしてまた、不具合がなければ、
1~2週間後にその半分(最初に比べると1/8)に減らしていきます。
これでほとんど問題なく薬から離脱できています。

もっとも薬の量が最初に比べて1/4、あるいは1/8になれば、
理屈の上からも薬効がほとんどないはずですので、
さほど注意も心配も要らないのですが、
最初に半分にする時は、特に細心の注意が必要です。
したがって、場合によっては最初の調整に、
2~3週間くらいはかかる場合もごく稀にはあります。

ただ、結果的には、4週間のうちにほぼ全例、
問題もなく薬をやめることができています。

もっとも患者さんには、
同時に自助努力をしてもらうという条件が、
必ずついているということは、
再度強調しておかなければいけませんが・・・

いっぽう、もう少し若い人たちになると、
ステロイドや精神安定剤(SSRIなど)、
睡眠剤、
抗うつ剤
・・・などを服用している場合が多くなりますので、
すこしやっかいになります。

やっかいな理由は、
もちろんこれまたリバウンド(離脱症状)なのですが、
症状が逆に悪化してしまうことがあるからなのです。

たとえば、アトピーなどでステロイド外用剤を使用している場合、
短期(1年以内)であればさほど問題はないのですが、
1年を越えて使用している場合には、
免疫抑制の状態に陥ってしまっているので少し注意が必要です。

もともとアトピーというのは炎症反応(+酸化反応)です、
その炎症反応を劇的に抑えてくれているのが、
あの気管支喘息やさばアレルギーの救世主であるステロイド様なのです。
たしかにさすがステロイドさまだけあって、期待はほとんど裏切りません。
ほぼ完璧に炎症を抑えてくれます。

ということは免疫抑制になっている、
あるいは自己治癒力が著明に低下してしまっているということなのです。

そんな状況で、
このステロイドさまに印籠を渡してしまうわけですから、
ただですむわけはないと考えるのがふつうです。
実際にはただですむ場合も多いのですが、
やはりただですまない場合も正直なところ少なくありません。

ただ、生活習慣を改善しながら、
爪モミ温冷浴を併用しながら、
場合によっては刺絡療法も併用しながら、
外用剤を徐々に減量していけば、
僕の経験から言えば、4週間ではなかなか難しいのですが、
多くは3ヶ月で離脱が可能です(でした)。


その次に離脱がやっかいなのは、
長期常用中の精神安定剤と抗うつ剤の類です。

精神安定剤、睡眠剤、抗うつ剤の類も短期(1年以内)服用の場合には、
さほど抵抗もなく離脱できているようです。
ただ、長期にわたって常用されている方は、
僕の経験でも、急激に減薬すると、
たちまち攻撃的になったり、非常に落ち込んだり、
イライラ感を募らせたり、あるいは自殺念慮(死にたくなる)が出てきたり、
発汗や動悸・・・
といろんな自律神経症状や
不定愁訴(さまざまな不快な症状)が出てくることがあります。

薬のすごさをあらためて思い知らされる局面でもあるのですが、
でも結局は、
平行して自己治癒力を高めながら
「様子を見ながら、ぼちぼち減らしていく」
それしかありません。
・・・と僕も割り切り、ご本人にも割り切ってもらうしかほかに方法はないのです。
その割り切りのタイミングはご本人が決めるしかありませんので、
医者としての僕は見守るだけなのです。

ただ、精神安定剤や抗うつ剤を常用されている方たちの多くは、
表面的には、薬をやめたいと言われるのですが、
心の奥底では、
本当はずっと薬はやめられないのでは? 
本当は薬をやめるととんでもないことが起こるのでは? 
本当は薬をやめてはいけないのでは? 
・・・という考えが大きく占拠しているのではと思うことがしばしばです。
そんな場合はやめるタイミングではないのかもしれませんが・・・

理屈的は、もともと薬がない状態から、あえて薬をはじめたわけだから、
薬がない状態に戻すことができれば、薬をやめることができるはず。
そして薬がない状態に戻すために、
平行して自助努力をしっかりとやっていくわけだから、
時間をかけて、少しずつ、身体はそもそもそれほど精密ではないので・・・、
身体が気がつかないくらいだましだまし(じゅうぶんだませるので)、
ぼちぼち薬を減らしていけば、
大丈夫だということをお話させてもらう場合が多いのです。

とりあえずは向こう半年くらいで薬をやめましょうと、
そんな目標を立てて、生活習慣の改善に取り組んでもらいます。

24時間のリズムを整え、
運動(ストレッチ運動、ウォーキング易筋功気功)、
腹式呼吸温冷浴爪モミ、・・・などを励行してもらい、
場合によっては刺絡治療も施しながら、経過をみていきます。



薬の減らし方は、あまり薬の種類に関係なく、
他の薬の場合と同じく、少しずつ(1薬半量ずつ)減らしていくだけです。

成書には、他の薬にいったん変えてみて、という方法もよく書いてありますが、
新しい薬を処方することは、要するに新たに毒を盛ることと同じことですので、
いつもどおりの減薬方法で僕はやってきましたし、
そのほうがベターだと考えています。

当初の目標は、いちおうは6ヶ月くらいに設定しておくのですが、
(もちろん6ヶ月かかる場合も稀にはありましたが)、
多くは3ヶ月くらいで離脱ができています。

うわさでは、6ヶ月どころか年余にわたって離脱がかかったとか、
それでもなかなか離脱が難しいなどと聞くこともありますが、
もちろんそういうレアなケースもあるのかもしれませんが、
おそらくタイミングが違っているのではと思ったりもします。

先ほども述べましたが、
心の奥底でまだ、本当は離脱してはいけないと思っている段階では、
時期尚早なのかもしれません。
タイミングを見極めることも大切だと思いますが、
ただ、幸いにして僕の場合、6ヶ月以上も離脱にかかったケースはありませんでした。

あとみなさんがよく常用されている薬としては、
消炎鎮痛剤、
脂質異常症治療薬(コレステロールや中性脂肪を下げる薬)、
痛風治療薬、胃薬などは、離脱はごく簡単です。
即刻やめてもあまり問題はないでしょうが、
4週間もあればじゅうにぶんですし、ほとんど離脱症状はないと思います。

もちろん、痛みがきつい時に、
1回や2回、鎮痛剤をのむというのは問題ありません。
ところが、意外や意外
、痛み予防のために消炎鎮痛剤を常用しているだとか、
食べ過ぎても大丈夫なように消化剤を常用しているなどという、
可笑しすぎる人たちも多いので、
そういう使い方はNGなのは言うまでもありません。
前
だましだましぼちぼち減らしていく
カテゴリートップ
薬をやめるとすれば
Copyright (c) 2001-2008 e-clinic All Rights Reserved.
本サイトに掲載されている内容の無断転載は、ご遠慮願います。