今月の「よくある病気」のテーマは骨粗鬆症(こつそしょうしょう)です。
みなさん、骨粗鬆症、大丈夫ですか?
「失礼な、まだそんな年じゃないっ!」て…?
いえいえ、もしもみなさんが25-30歳を超えていたら、じゅうぶん、そんな年なんです(笑)
この骨粗鬆症、意外に自分が骨粗鬆症だと気づかない人が多いことでも有名なんです。
骨の強度は25-30歳頃がピーク!
そのあとはだんだん(人によっては…まっしぐらに?)弱っていきます。
自分は大丈夫と思っていても、
大きな骨…大腿骨(太ももの骨)や椎骨(背骨)が折れてから…はじめて自分が骨粗鬆症だったと気づく人も少なくありません。
…ある日とつぜん大きな骨が折れるので骨卒中(bone attack)という言葉があるくらいなんですよ。
極端な人は、大きな骨が折れたあとも、まだ、自分が骨粗鬆症だと認めない人が半数以上いるというのですから驚きです。
みなさんが骨粗鬆症を甘く見てしまう大きな理由は、ほとんど自覚症状がないからかもしれません。
でも骨粗鬆症対策(予防)は25-30歳から始めても決して早くはないんです。
ではそろそろクイズにまいりましょうか…
体重が軽い人のほうが骨粗鬆症になりやすい?
〇
骨粗鬆症のリスクの1つが低体重なんです。なぜなら日常生活での骨への荷重(負荷)が小さいからなんです。
具体的な数値で云うと・・・
BMI≒体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m))≧20…たとえば身長が150㎝なら、逆算して20×1.5×1.5≒45で、体重は45kg以上は若い時からずっとキープすることが大切なんです(ちなみに身長が160㎝なら50kg以上)。
特に若い時の低体重はNGです。ダイエットもほどほどにしないとあとあと骨がおれます。
(「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015」ライフサイエンス出版 2015)