今月の「よくある病気」のテーマは「動脈硬化」です。
されど風邪・・・
寒くなると特に元気になるのがウイルスたちです(夏場に元気なウイルスもいますが…)。
高齢者施設でも…、注目の新型コロナ感染症やインフルエンザだけでなく、いわゆる風邪(かぜ…上気道感染)が増え、風邪をきっかけに体調を崩す高齢者も少なくありません。
若い人たちは風邪ですむのかもしれませんが、基礎疾患のある人や高齢者にはただの風邪で治まらず、肺炎を併発したり、基礎疾患が増悪したりと、いろんな弊害がでてきてしまいます。
さて、今年最初のクイズですが…、
身体が冷えると風邪をひく?
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「身体を冷やさないように!」と、子どもの頃からよく言われてきましたよね…?
ただ、身体が冷えたことが、風邪をひく直接の原因になるわけではありません。そもそも風邪(かぜ)は…、正式には「風邪症候群」といって、上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。多くはウイルス(一部細菌)が粘膜から感染して炎症を起こすため、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱といった症状がでます。逆に云うと原因となるウイルスや細菌などがいなければ風邪はひきません。 しかし実際は身体が冷えると感染に対する防御体力が著しく低下してしまいますので(呼吸器の粘膜が減少、上皮の活性が低下、免疫細胞の活性低下など)、まわりにウイルスなど感染源がたくさんいるので風邪をひきやすくなります。