絶対におさえておきたい『知識』をクイズで学びましょう!
今回は岡本先生のノックです♪


いよいよ冬本番!・・・、となれば何となくメランコリーな気分になってくる人も多いのでは?
僕もその一人、
冬こそ絶好調という変わった人(?)もいらっしゃると思いますが・・・、日没が早くなり、風の冷たさが身に染みてくると、多くの人が物悲しくなってしまいますが・・・、
僕ら医者は冬はとても忙しい季節なんです。
なぜなら、冬、体調を崩して病気になる人がけっこう多いからなんです。
風邪、インフル、コロナ、気管支喘息、心筋梗塞、脳卒中、関節痛・・・などなど
特にお年を召した方は(中年以降)、体調を崩しやすいので、冬の過ごし方にちょっとした工夫が必要です!

ところで…、みなさんのおうち、脱衣場(洗面所)に暖房はいってますか・・・・?


交通事故の犠牲者よりも入浴中の犠牲者の方が多い?

そうなんです、交通事故の犠牲者は最近減少傾向にあり年間2-3000人ほどですが、入浴中の犠牲者はあまり変化なく、残念なことに毎年6-7000人ほどいらっしゃいます!・・・関連死まで含めると1万人をゆうに超えています! ちなみに、犠牲者は、冬場に、そして高齢者に多いのが特徴です。


<PDF資料> 消費者庁

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/assets/consumer_safety_cms204_20201119_02.pdf

入浴中の犠牲の原因の多くは急激な体温差による?

いえいえ、体温差ではなく血圧の急激な変化なんです。
正確にいうと、温度差(寒暖差)による血圧の大きな変化が心臓や脳の血管系に大きなストレスとなり(ヒートショックと言います)、命を落としてしまうんです。たとえば、暖かい部屋から、冷えきった脱衣場に移動して衣服を脱ぎ、浴室も寒いとなれば、血管が縮まり血圧が一気に上昇します。
その直後に浴槽に浸かり体が温まると血急激に血管が拡張し、今度は一転、急激に血圧が下がります。そうすれば脳内に血液が回らない状態になり(脳貧血)意識障害をひきおこして溺れて死亡することも…。
あるいは急激な血圧の変動により血管が破れたり詰まったりして、心筋梗塞、脳出血、くも膜下出血、大動脈解離などなどをひきおこし命を落としてしまうことにも・・・。
いずれにしても、原因は寒暖差なので、工夫のポイントは、脱衣場と浴室の寒暖差をなくすことです。
つまり、脱衣場か浴室に暖房や浴室暖房乾燥機を備える、長湯はさける、湯船の温度を40℃以下にしておく・・・などなどの工夫があれば防げますね。

冬の過ごし方を、ワイズクラブ」で一緒に学びましょう!

Follow me!